日本で軍手が初登場したのは江戸時代末期。長州藩が鉄砲を素手で触って錆びないように兵士に手袋をさせたことが始まりとされ、下級武士が鉄砲隊の為に内職で手袋を縫ったと言われています。
その後に徳川幕府が近代的な軍隊を創設したことによって手袋の需要が大幅に増大し、さらに明治には大日本帝国海軍が創設され一般的なものになっていきました。
旧日本軍が用いたことによって当初は「軍用手袋」と呼ばれていましたが、自然に「軍手」と省略されていきました。
しかもその当時軍手は主に防寒具として使用されていました。
誰もが作業の際の怪我・汚れ防止の目的で軍手が用いられたと思うでしょうが、普及した最初の用途が「防寒具」だったとは驚きでしょう。
初期の軍手は手作りで指と手の平の部分を別々に縫いあげて作っており、手首にはゴムも入っておらず、色付けもない白1色でした。
この製法は第二次世界大戦後まで続きましたが、生産性が悪く非常に高価な物になっていました。
しかし1950年代に指の部分を縫える半自動織機が開発されたことによっ生産性が倍増し、この時期を境に軍手の価格が暴落しました。
1960年、作業時の安全性を向上させるために手首の部分にゴムを織り込んで編み上げる「ゴム入り安全手袋」が島精機によって発明されました。
さらに1965年には同じく島精機より自動手袋編機が開発され、縫い目の無いニットの手袋が量産可能になりましたがこの織機は指先を四角に織り込む為、最終的に指先を丸める作業が必要でした。この部分を改良し最初から丸型に編み込む全自動編機を松谷製作所が開発し、全自動化が実現。製法を含め現在のモノと同様の軍手が完成し、現在の軍手へと受け継がれています。
現在では軍手以外にも様々な作業用手袋が存在します。
弊社では一般的な軍手はもちろん特殊な加工が施された手袋まで数多くの種類を取り扱っております。
ご利用状況に応じて最適な商品を紹介致しますので、営業担当者までお気軽にお問い合わせ下さい。
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